融資申し込みの時期

融資の申し込みの時期を間違えると、本来受けられるはずの融資も受けられなくなってしまったり、不本意な条件での融資を受ける結果になってしまいます。また、決算期という重要な時期が毎年めぐってきますから、そのことも考慮に入れて、少なくとも半年や1年、あるいはさらに長いスパンで資金の需要を判断し、つねに早めの資金計画と融資の申し込みを行なうべきです。

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事業拡張の資金が不足したり収益悪化の補填のための資金が必要となったとき、支払い時期が切迫した段階で融資を申し込むのはたいへん危険です。不測事態の発生や予測不可能な急激な変化に見舞われたときは仕方のないことですが、ある程度予測できる事態の悪化に対しては、なるべく早く判断して金融機関に融資を打診すべきです。もし融資が決まらなかった場合は、最早打つ手がなくなってしまいます。また、切迫していることを金融機関に察知されると、先方主導の融資しか受けられなくなってしまう可能性があります。つねに事業の推移の先を読み、融資の必要性ありと思ったときは、必要となる時期のせめて2ヶ月前までには複数の金融機関に融資の打診をすべきです。その時期が遅れれば遅れるほど、選択肢は少なくなってしまいます。

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また、決算期直前の融資は、極力避けるべきです。もし、来期の業績に不安がある場合は、決算期の3ヶ月前までに融資の申し込みをしておくべきです。決算期直前の申し込みに対しては、金融機関としては今期の決算の結果を見てから判断したいと考えるからです。もしそうなれば、決算書ができるまでの期間、借り手としては確実な対応が何もできなくなってしまいます。また、新しい決算書で金融機関が格付けを変更する可能性もあります。したがって、決算期直前の融資申込みは避け、できる限り時間的余裕をもって融資の打診を行なうべきです。

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