融資の書類 -借入申込書と返済計画表
融資を依頼するに当たっては、何を目的としてどのような融資が必要なのかということと、借入金を確実に返済できるということを、金融機関側に納得してもらわなければなりません。そのための書類が、借入申込書と返済計画表です。
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借入申込書には、「融資条件」・「資金使途」・「業績見通し」の3点を明記します。融資条件は、融資金額・利子率・返済期間について希望条件をはっきりと書いてください。明確な意思が伝わらなければ、金融機関主導の不本意な融資になってしまいます。資金使途は、借入金の使用方法が理解されやすいよう具体的に書くべきです。例えば、「運転資金」、「新規出店資金」など、単に名目を記すだけでは、金融機関側の理解を得るのに不十分です。費用や売上げなどの予算を明らかにして、融資希望額の合理性を主張する内容にしてください。業績見通しは、今期の状況や来期の予測、それらを前期までの実績と比較した業績推移の傾向など、金融機関の担当者に伝わりやすいように書いてください。また、業界の動向や自社の業界内における位置づけ、優位な点なども書き添えておくと、より理解されやすいものとなります。
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返済計画表は、長期融資の際に必須のものです。長期運転資金や設備資金などの返済に充てる原資は、税引き後利益と減価償却費です。それらによって借入金の返済が可能であることを明らかにします。その際、事業が好調に推移することの根拠として、取引先との契約書や注文書のコピー、最近の月別売上表など添付しておくと、より説得力のある返済計画案となります。なお、すでに借り入れている長期借入金がある場合は、その分の返済も含めて、金融機関側が納得のいく返済計画を立てる必要があります。
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