融資の資金使途

融資の申し込みの際、金融機関に提出する「借入申込書」には「資金使途」を明記しなければなりません。金融機関にとっては、資金の使途によって融資の種類が異なり、またそれによってチェックポイントも異なってきます。したがって、資金使途は明確かつ具体的にしておかなければなりません。また、言うまでもないことですが、融資条件の使途以外の目的に借入金を流用することは違背行為となり、もし発覚した場合は、ただちに返済を求められ、取引停止となる可能性もあります。

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中小企業向け融資の場合、その使途による融資の種類は、通常、「運転資金」・「設備資金」・「季節資金」・「賞与・納税等資金」の4種類が考えられます。この種類によって、融資の内容・形が異なります。

運転資金は、仕入代金の支払いから売上代金の入金までの間の資金不足を補うことと、必要な在庫を確保するための資金です。中小企業の多くは潤沢な資金を確保しているわけではなく、また、仕入商品を販売しても、その代金の入金までに2ヶ月から長くて3ヶ月以上かかるため、製造・仕入などにかかる資金とは別に、企業運営を続けるための資金が必要となります。このような運転資金には、借り手側の事情によって、1年以下の短期融資と1年超の長期融資があります。

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設備資金としては、事業に必要な機械設備や車両などの購入のほか、土地・建物の購入の場合まで含まれます。一般に設備購入の代金は、全額がただちに経費として計上されるわけではなく、耐用年数に応じて減価償却されますから、融資期間も耐用年数または減価償却期間内となります。

季節資金は、季節によって売上と仕入が大きく変動する業種を対象としたものです。一時的な仕入代金や人件費の増加に対応して融資されます。期間は、3ヶ月から6ヶ月といった短期が普通です。

賞与・納税等資金は、年2回の支払いであれば、6ヶ月以内の短期融資となります。

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